子どもが悪い言葉ばかり使って困っています――子育てラクダQ&A(1)

子どもを育てていると、本当にたいへんなこともたくさんあるし、悩みが尽きないですよね。
「だれか正解を教えて!」って思うこともたくさんあると思います。でも、本当は子育てに「正解」ってないんですよね。じゃあなにがあるのか……といえば、たくさんのヒントです!
この連載では、子育てしている人たちのさまざまな悩みについて、子育てラクダ研究所のメンバーが一緒に考えます。

今回は、Q&A第1回。子どもの言葉遣いについて悩む相談者さんに、ささきさんの答えは?

相談

4歳の子どもがいます。
最近やっと言葉でコミュニケーションが取れるようになってきたのですが、うまく話せず、こちらの言うことも理解できていない様子なのに、ちょっとしたことで悪い言葉ばかり使って困っています。
たとえば、「きらい」「きもちわるい」「バカ」などの言葉を使います。

回答(ささき)

悪いことばを使う背景

悪いことばを使うようになったという相談は多く寄せられています。

「バカ」「うんこ」「しっこ」などのことばは、ことばの育ちの中で重要な表出と考えています。
特に、お母さんが気になる悪いことばは、コミュニケーションへの意識が育ち始めた時期に気を引くために使用していることが多いと思っています。

場面にあったことばを表出した時、話し始めの時は嬉しく、とても褒めてもらえますが、時間が経過し話せて当然と思い始めると大人の反応は減少していきます。
しかし、悪いことばは、しつけとして表出させないために何度でもしっかりとかかわります。

お子さんにしてみれば、良いことばを言っても反応されないことがあるのに、悪いことばを使うと必ず大人が反応し一人占めできるという間違ったかかわりの構図ができてしまうのです。いわゆる“誤学習”してしまうことになるのですね。

お子さんが反応してほしい人、しっかりと反応してくれる人であればあるほど、悪いことばを使ってほしくない場面で繰り返し使うこともあります。コミュニケーションを深めていくための入り口と思ってほしいですね。

対応として

大人はしつけと思って反応していることも、かかわりが育ち始めた子どもからすると、自分のことばに反応してくれる“お土産”のような反応となっているのですね。かかわりが育ち始め、自分のことばにより人と交流できる方法を身に着けてきたということですが、強い対応はその表出を強めてしまう可能性があります。

  1. 悪いことばを使った時には、あまり反応を示さず「そのことば、お母さん いやだな~」と働きかける。
  2. 素敵な表出をした時は、たくさん認める

なかなかできないことですが、気持ちに余裕がある時には、1・2の方法をとってみてください。

あと、「いくら言っても、悪いことばばかり使って。私のいうことは聞いてくれない」とは思わずに、「叱っていることも、私とのかかわりを楽しんでいると思っているのかも。時間がある時には、ゆっくりかかわろうかな」と思う位に考えてもらえるといいですね。