「急にメンタル崩壊したらどうするか」研究会

3月下旬、FFPの「部活」グループLINEには「健康診断でメンタル崩壊」の報告が相次いでいました。実は、健康診断には受診者にストレスを与えるポイントがたくさんあるのです。
この話題をきっかけにして、さまざまなシチュエーションで起こってしまう「メンタル崩壊」について考えました。「急で予測不能なメンタル崩壊、どうする?」「というかそもそもメンタル崩壊ってどういうことなの?」などなど。記録をご覧ください。

ありささんが「健康診断でメンタル崩壊する人いますか?」と質問する

話のきっかけになったのは、3月のある夜、メンバーのひとり・ありささんが部活のLINEグループに投稿したメッセージでした。

ありさ:健康診断でメンタル崩壊する人いますか…?みんなどうやって適応して乗りきっているのですか…??

これに対して、たくさんの返信がありました。

泉:めちゃくちゃ崩します。
まずもう健康診断のあらゆるところで(まず性別で)引っかかる時点で心折れますし、検査自体も性別関係なくても激しく屈辱的な羞恥プレイを受けている気になり、全体的にりーむーです
あまり参考にならないかもですが、まず最初にすることとしては、職場での指示での健康診断の場合

①職場に事情を説明し、職場指定の病院ではなく、出来るだけ自分が不快指数の低い健康診断のできる病院を探し、そこで受けます
理由としては、検査時の職員の対応や検査技師の態度により、若干不快指数が減る場合があるからです
②検査中は解離をします。
自分は身体の外に出て、身体に健康診断を受けてもらいます
これは、身体の外には出れない人には難しいかもしれないです
③そして、本当に答えになっていなくて申し訳ないのですが、全く適応しないし、その後しばらく死んでたり、解離したり、それにより無断欠勤したりして社会生活に支障が出ます
そして周囲からしこたま怒られ、それにより現実に引き戻されるのでした。

乗り切っている話でなくてすみません。

ひとみ:健康診断……(苦笑)メンタルの負担になる人が他にもいるのを知って私はほっとしてます……。

かもしぃ:私もです!崩壊します!
私は、非正規でずっと来てしまったので、受けていないです……よくない……。

泉:拒絶の仕方のおすすめとしては、検査結果を求められる項目に対して
①医師等に力説し、別な手技や手法でやってもらうよう説得する
②その検査が無理すぎるなら硬直して断固としてその場から動かない
③健康診断を受けるように指示する立場の人に、「別に健康でありたくないし、病気があったとしてもかまわない。健康診断を受けることにより社会生活に支障が出る」旨を力説し、健康診断を受けさせることを諦めさせる
です!

ありさ:解離っぽくなってると脳みそのなかは3歳くらいになってコミュニケーション不能なので、非常に困りました。硬直して号泣しました、あとは首を横に振りまくる

泉さんがメンタル崩壊研究会の開催を提案する

泉:今回のありささんの問いかけに対して「崩壊した時にどのような対処をしたり、適応していくのか」という研究大会、お土産が多い場になるのではと感じました。
そこまでいかないためのセルフケア、だと思うのですが、崩壊した後の対処法って、現代では休職とか入院とかで、崩壊した時どうするか、というのはあまり聞いたことない気がします。
休むのにも練習、というか、うまく休む方法を獲得していないと、単に休んでいる自分を責める機会としてより消耗してしまう気がするので。

LINEでメンタル崩壊研究会が開催される

数日後、「メンタル崩壊」についての研究会がLINEのオープンチャットを使って開催されました。そこで出てきたさまざまな事例や仮説などを、話題ごとに再構成してまとめました。

「メンタル崩壊」と「生きづらさ」の違い

ありさ:「生きづらさ」とは違いそうです。生きづらさは慢性的だけど、崩壊は一気に来るイメージですかね。崩壊は、きっかけというか、引き金がありそうです。

泉:崩壊の内容とか程度は個人差ありそうだけど、急にすごい勢いでどっとくるイメージ
生きづらさ⇒慢性
メンタル崩壊⇒突発、かつ自分基準で最悪な状況

ちか:死にたいーってぐるぐるしてる時は生きづらさだけど、崩壊してる時は、死のことしか考えられなくて、コントロールが効かなくなる。コントロールが効かなくて、動けなくなる時もあるし、死のうとする行動が止められない時もある
崩壊したら、コントロール出来ないって書いたけど、言っても普段もそんなにコントロールはできてない。しいていうなら、普段は操作はいまいちだけどコントローラーは一応あって、崩壊すると、そのコントローラーすらなくなるのかなー

メンタル崩壊したときに起こること

泉:布団から出れなくなったり、出勤できなくなったり、まず身体にくる
①問題行動化する
②解離するとか、動けなくなる
③頭の中がそれでいっぱいになって他になにも出来ない

さー:【パターン1】自分が承服できないようなつらい状況を目の当たりにして→考えても対処しようにも処理しきれない→頻脈・体を動かせない・涙が止まらない・頭がぐちゃぐちゃでまとまらない(毎月1-2回)
【パターン2】怖いことに直面して→緊張しすぎる→れを落ち着けるために体が副交感神経優位になる?→急激に脈が減っていきぼーっとする・気が遠くなる(直近の半年で3回)
【パターン3】自分が自然にいられる状態ではないような無理を自分に強いることを続ける→パニック的な自律神経症状が出まくる・死にたくなる

さー:「だれが悪いのでもない」「でも、自分がしんどくなったのは事実」「でも、それをどうやって癒せばいいかわからない」「それは社会の問題でもある」「でも社会というふうに抽象化したら私にはもうどうしようもない問題としか感じられない」「そもそも私にはなにもできない気がする」「どうしようもなく傷つくのに、それをどうすることもできない」「他の人にはできることが私には気になって無視できない」「でもこの感覚を無視するような人でもありたくない」「そうして仕事に支障をきたし、生活に支障をきたし、なにもできなくなる」「でもこのループから抜けられない!」みたいな思考が高速回転するので、八方塞がりな気持ちになります

ありさ:崩壊してるときは破壊衝動みたいなのがあったりします
涙が止まらない、身体が動かせない、声を出せない、思考停止、言語化できない、震える、キョロキョロする、人がいるだけで怖い(逃げる)、幼稚化する?
許容できないほどの何かから自分を守る戦闘態勢に入っているイメージ。全てが脅威に見える

泉:身体反応タイプ
思考炸裂タイプ
問題行動タイプ
様々停止タイプ
刺激回避タイプ

メンタル崩壊とはどういうことか

さー:【自分がみるのがしんどいもの】が【意図せず眼前に現れた】とき、自分の心/体が【それぞれの緊急対応モード】に自動的に切り替わる。そして、現実世界からは対象が消えたあとにも、モードがなかなか抜けない。……みたいなことがひとつの類型かなぁ
・【(緊急対応ではない)通常モード】自体がそもそもけっこうしんどいパターンがありそう
・それぞれのフォーカスポイントは違うから、しんどい対象と捉え方は違いそう
・(そもそも多くの人はそんなに様々なことにフォーカスしていないのか?)

ありさ:私は、同時多発系があります。小さめのストレスでも、タイミングが重なるとやばいです。

ひぐま:積み上げて動けなくなることを経験して、そこから強制力?でなんとか今動けてますが、いつまた起こるかが予測できずその不安はずっと付きまとってるなぁ…それで不調な状態が続く

メンタル崩壊の原因・きっかけ

ありさ:セルフケアをしていても、引き金が、自分にはコントロール出来ない場所からやってくる
健康診断が嫌というより、「あのシチュエーションと出来事のすべて」がセットで嫌です。健康診断のなかに、嫌なことがいっぱいあって、一つ一つが大きくて、かつ同時多発したから爆発した感じです。自分の身体や健康に関する重い問題を、他の人がたくさんいる前で見せつけられる、のがきついのかなぁ
そのなかで、自分の受け取り方に問題がありそうなこととか、「いつも私だけこうなる」ということがあって、考えてしまいます。暴力を受けたとかだったら、明らかに相手が悪いと思えるけど、今回みたいなのは、そうとも言い切れないのが難しいです…。ずっと背負っているトラウマの箱を勝手に開けられた!しかもここで?みたいな(笑)
私は身体や健康に関するこだわりや恐怖?が異常に強くて、しかも矛盾していて、他の人には共有できないのです

かもしぃ:メンタル崩壊、の定義についてはまだ考え中なのですが、とっても久しぶりにメンタル崩壊したな、という感じです。
ひとつは、子どもが熱を出してずっと家にいたことで、疲れてしまったこと、もうひとつは、歯医者に行かなければならなかったこと。

子どもの熱は、単純に私のキャパを超えた状態(火事場の馬鹿力を出している状態)を継続したことによって、本格的にキャパを超えて、何もできなくなった感じでした。
歯医者は、それ自体も嫌なのですが、痛くなる前から通っていた(当時は傷が浅かった)はずなのに、たいして進行しないから大丈夫、と言われながら4カ月たって治療して、神経を抜くか抜かないか、というところまで削ることになってしまい、その歯の神経をどうするか、という判断をするかもしれない日だったから、なぜもっと早く治療しなかった? なぜもっとちゃんと説明してくれない?などの、ちょっと理不尽さ、不誠実さを感じているところがあって、一方で今までで一番技巧的な意味の技術があるな、と感じていて、どうしたらいいものか……という私の結論が出ていない、という状況があって(長い)

要するに、理不尽さ、切り捨てられない迷い、これから始まるかもしれない治療への恐怖感と嫌悪感から、予期不安が大きすぎてとても嫌な日々を過ごして、終わった後でも、不信感が拭えない嫌な日々を過ごす、ということをしていました。
(まだ神経は抜いていないので、これからも定期的に発生する……とても嫌だ……)

いずれも、割と積み上げ系だな、と思っているのですが、突然出会ってしまう、出会いがしら系もあるような気がしています。
最近だと、どうしても受け容れられない社説を読んでしまう、とかでしょうか。
たとえば、最近あまり見ていないですが、「少年犯罪は増えている!」(少年犯罪? 増えていないし?)などと、平然と書いている記事を見た時とか……。

泉:積み上げ系キャパオーバー説と出会い頭系のメンタル崩壊 からの悶えながらのケアパターン

①自分の引き金が意図せず現れた時
②これまでの過酷なライフイベントによりキャパオーバーになった時
③同時多発的にさまざまなことが起こった時
④他人が容易に出来ることが自分にとってどうしてもできない時

泉:僕は定時に毎日出勤する、という誰もがクリアしてるイベントがクリアできなかった時、自分の側に問題があると思うし、連鎖反応で過去の失敗体験とか怒られイベント想起したりして、ドツボ

崩壊しないためのセルフケア

ありさ:私はストレスになりうるものを予め察知して、防衛壁や避難経路をがんばって作っています(?)(その結果、孤立しています?)
いつ泣いてもいいようにメイクしません

泉:なるべく湯船につかる
今日よかったこと、出来たことを毎日ノートに書く
思考を書き出す
散歩、バイク乗る
プールでひたすら歩く、ジムとかでめっちゃ走る
岩盤浴

崩壊したあとのセルフケア

ありさ:その場でくるくる回る、外の景色を見るとか。健康診断にぬいぐるみを連れて行くべきだったかもしれない
・そういう運命だと思う(思い込む)
・次からの予防策を考える(あまりなかったりする)
・とりあえず忘れる
・思い出すたびに泣く
(いつもやっている事後対処でした)

さー:・すべてあきらめて時が経つのを待つ
・すべてあきらめる言い訳を編み出す(無理なときもある)
・いまの自分の感覚に合う、すでに知っている作品(音楽・漫画・文章など?)に触れる(すべてむりなときは見ない)
・引きこもる
・体の過緊張をなるべくしずめる(呼吸とかお風呂とか)
・いろんな形で、話せる部分だけ、話せる相手に、話せる相手に、話せる場合には話してみたりする
・頓服を飲む
・とりあえずなにかしら食べる

さー:自分の矛盾を突きつけられることも、他者とそれを共有することがかなりむずかしいことも、なんだかずっと経験がある感覚だなぁ…と思いつつ、しんどいなぁと思いつつ。
でも「現時点ではこう思う」だけだから、なんか全然変わるかもしれんしな…ということで思考をなんとか投げたりしています。
(でもそれができるのは元気なときだけです)

かもしぃ:しばらく自分の中で泥のようになりながら転がす
寝る
話せるようになったら誰かに話して聞いてもらう
誰かと全然関係のない話をする
そのときのモードに近い歌を聴く→だんだん行きたい方向性の歌を聴く
などをしながら、しばらく悶えている気がします