「先を急がず、ていねいに、楽しく」子育てラクダ研究所で考えていること

子どもを育てていると、本当にたいへんなこともたくさんあるし、悩みが尽きないですよね。
「だれか正解を教えて!」って思うこともたくさんあると思います。でも、本当は子育てに「正解」ってないんですよね。じゃあなにがあるのか……といえば、たくさんのヒントです!
この連載では、子育てしている人たちのさまざまな悩みについて、子育てラクダ研究所のメンバーが一緒に考えます。

第1回は今後の連載の予告として、メンバーのうちの3人の自己紹介を掲載します。
一発録りの音声付(期間限定公開かも……?)ですので、現場の臨場感もぜひ味わってください。

2021年2月某日、北海道内の別々の場所を活動拠点としているメンバーがオンライン上に集まり、2度目の打ち合わせが行われました。
ここで、正式に「子育てラクダ研究会」が発足、今後の活動を具体的に相談することができました。

「子育てラクダ研究会」のメンバーは子どもや療育・教育といった分野に関わってきたオトナたち。
そして今後それらに関わっていく、あるいは関わりはじめている20代数人です。

なにをするの?

この活動では、まず「お悩み相談」をしようとしています。
具体的には、子育てに関するさまざまな悩みや困りごとを集め、大人たちが中心となり、一緒に考えながら応えていく……というものです。

悩みごとについてはインターネット上でも募ろうと思っています(準備中です!)が、見ず知らずの人に相談するのはきっと気が引けますよね。

そこで! 今回は「相談に応える人たちがそれぞれ自己紹介をして、困っている人たちに興味を持ってもらうきっかけを作ろう」ということになりました。

ただ「自己紹介」といっても、肩書や立場・資格を伝えることは、権威性を伝えることにしかならないので不要だということになりました。
そして、その代わりに、私たちが重要だと考えることを3つだけ伝えることにしました。
それがこの3つです。

  • じぶんのポリシー(なぜそのポリシーに至ったのか)
  • いま、子育てに悩んでいる人たちへの言葉
  • 応援している人たちへの言葉

今回は、ほそやさん・ささきさん・いちのさんの3人の自己紹介を収録しています。
それぞれの肉声、それぞれの言葉遣いで語られる思いを、ぜひ聞いて、読んでくださいね。(収録時の臨場感たっぷりのまま、ノーカットでお届けします!!)

メンバー紹介

①ほそや

はい。みなさん、こんにちは。

私はいま、乳児から中高生まで幅広く子どもと関わる職場にいます。
毎日、子どもたちが楽しみなことや楽しいこと、うれしいと感じる時間が増えるようにお話をしたり、遊んだりしてかかわっています。

いま、子どもも大人も、たくさんの情報の中にいて、いろんな価値観に押しつぶされて、目に見えないものの不安や恐怖を感じやすい日常であるように思っています。
子どもにも大人にも、いろんな不安が、すこしでも楽しい切り替わりになるような日常であるように、子育てを応援していきたいと思っています。

よろしくお願いします。

②ささき

こんにちは。
私は療育と言われる世界に入って、かれこれ40年ほど経ちます。
子どもたちを責めたり、親御さんを責めたりという療育をしてから、いま、40年経ってだいぶ大人になったところです。

子どもたちには、日々、子どもの発達特性に合わせて、元気いっぱい育ってほしいなと思っています。
先を急がず、今の時代をていねいに、楽しく過ごしてもらうような応援をしています。

親御さんには……親御さんもだいぶ責めてきましたので、親御さんが自信をもって、そして楽しんで子育てできるような応援がしたいな、日常の生活がすこしでも楽になるような応援がしたいなと思っています。

そして関係者……私も関係者の一人ですが、一生懸命頑張っている関係者のみなさんがちょっと肩の力を抜いて、子どもたち、親御さんと楽しく関われるような応援をしたいなと思って、日々過ごしています。

「一日一日があって、はじめて先につながるんだ」ということをたくさんの方たちにお伝えしながら、療育を進めたいと思っていますので、そのような取り組みを続けています。

以上です。

③いちの

こんにちは。

私は元教員でした。
なにか「できない」と思うと、子どもや親のせいにした、そんな教員時代を過ごしていました。
でも、その「なにかできるべきだ」というのは自分のエゴだったということを、在職中気づいて、それから贖罪の日々です。

いま、子どもと関わるときは、「どれだけ想定外に育ってくれるか」「いろんなことをやってくれるか」ということが楽しみになってきました。

親御さん向けには、「自分で考えて、自分で決めて行動できる」、つまり「自由に考え、自由に子育てできる」っていう理想が実現できるようにお手伝いできればいいなと思っています。

関係者のみなさんには「だれも責めない」、「だれも悪者にしない」、そんな親も子も関係者もみんな「この相手でよかった」と思えるような、そんな子育て環境を作ってもらえたらいいなと思っています。

個人的には、……いま目指していることを言いたいな、と思うんですけれども……、何年か経ったあと「あいつに相談したのは時間の無駄だったな」と振り返ってもらえるような、そんな仕事が、お手伝いができればといいなと思っています。

以上です!

(ありがとうございます!
最後、「時間の無駄だった」って思う人に相談したくなくなるんじゃないですか?笑)

最終的にあとからそう思えばいい、って。

(なるほどね。それ、注釈つけておきます!)

以上、子育てラクダ研究所メンバーの自己紹介をお届けしました。
次回以降では、実際の困りごとについて考えて、話していきます。

子育てラクダ研究所