出発直前の「行かない!」にどう対応すれば?――子育てラクダQ&A(2)

子どもを育てていると、本当にたいへんなこともたくさんあるし、悩みが尽きないですよね。
「だれか正解を教えて!」って思うこともたくさんあると思います。でも、本当は子育てに「正解」ってないんですよね。じゃあなにがあるのか……といえば、たくさんのヒントです!
この連載では、子育てしている人たちのさまざまな悩みについて、子育てラクダ研究所のメンバーが一緒に考えます。

今回は、Q&A第2回。楽しみにしていたはずの場所に「行かない」と言い始める子どもについて悩む相談者さんに、ささきさんの答えは?

相談

5歳の我が子は、2歳くらいから「○○行かない」が多く、現在も続いています。幼稚園・買い物など毎日の日課として行くところだけでなく、本人が楽しみにしている所、映画館・動物園も出発直前になると「行かない」が始まります。これは、不安からだと聞き、見通しを持てる対応はしているのですが、なかなかなくなりません。まだ、長時間お留守番ができる年齢ではないので、結局最後は「早くいくよ・お母さん困るの」と怒ってしまいます。怒らなくても済む対応はありますか?
また、本人が楽しみにしていたが、直前に…という時はどうしたら良いのでしょうか。
「本当は行きたかった」という事もなく、行かないならそれで良いようです。

回答(ささき)

背景

出かけることへの不安は、事前準備をしても解決しないことがありますよね。

周りの人が思っている以上に、お子さんにとっては外部の世界が過刺激な状況で、何を選択したらいいのか、どうすると落ち着くことができるのか不安なのだと推測できます。

出かける経験を重ねると慣れるという方もいますが、私は慣れるというよりも不安がより強くなってしまうと思っています。
出かけることの何が苦手なのかを探りながら、さりげない少しずつの経験が必要ですね。

対応

  1. 日課的に必要なもの以外は、お子さんの判断で行く、行かないと決める。
  2. 日課的なものについては、出かけるということをあまり意識化させないことが重要です。
    「もう少しでいくからね」とさりげなく声をかけ、でかけてしまうことも一つの方法です。
  3. 必要な外出の時には、嫌がっても出かけなければならないのですから、本人の納得ではなく、出かければならないとの意思をしっかりと見せ、「お母さんといれば大丈夫」とのメッセージを伝え続けるといいですね。