「受けいれる・受け止める・聞き入れる」と支援者は簡単に言うけれど――子育てラクダQ&A(4)
子どもを育てていると、本当にたいへんなこともたくさんあるし、悩みが尽きないですよね。
「だれか正解を教えて!」って思うこともたくさんあると思います。でも、本当は子育てに「正解」ってないんですよね。じゃあなにがあるのか……といえば、たくさんのヒントです!
この連載では、子育てしている人たちのさまざまな悩みについて、子育てラクダ研究所のメンバーが一緒に考えます。
4回目の質問は、よく目にする子育て情報について。悩んでいるときほど、なにを信じどう行動すればいいのか、わからなくなりますよね。回答はささきさんです。(というかここまですべてささきさんですが……今後、ほかのメンバーも回答していきます!)
相談
子育ての情報には「子どもを受けいれる・受け止める・話を聞く」という3点が大切だとありますが、具体的にどのようことなのでしょうか?
たとえば、子どもの言うことを聞けないというとき、否定語ではなく、一番にどのような言葉をかけるのがいいでしょうか?
回答(ささき)
背景
「受けいれる・受け止める・聞き入れる」と支援者は簡単に言いますが、子育て中の人にすれば、なんともむずかしいことではないかと思っています。
「そうだね~」と受け入れたことばとして使ったつもりでも、受け流されたと思われてしまうこともありますよね。
また「否定語ではなく」と言っても、実生活の場面で否定語を使わずに働きかけ続けることは困難だと私は思っています。
私は、「受けいれる・受け止める・聞き入れる」という気持ちを持ち、その人なりの子育てに自信を持っていれば、それでいいと思っています。実際の生活の中で負担にならないかかわりが一番重要ですよね。
対応
- 気持ちの中で、「わたしなりの子育てで大丈夫。いい子に育つから」と想い、肯定的なことばでも、否定的なことばでも自信をもって使いましょう。
- 「私のかかわりが悪いから」とは思わず、「私なりのかかわりだからこれでいい」と思いましょう。
1・2の気持ちを持つことが「受けいれる・受け止める・聞き入れる」ことにつながると思いますが、その気持ちを持ち続けることがむずかしいですよね。その際には、自分を一番理解してくれる支援者と話しましょう。気持ちを支えてくれる人がいると、持ち続けることができると思います。